今回プレイ後レビューを行うのは真・女神転生ⅤVengeance。
この製品の前身として、真・女神転生Ⅴが存在します。
本製品はその完全版と位置づけられる製品となっており、現在の情報では160万本以上を売り上げているビッグタイトルとなります。
今回その真・女神転生ⅤVengeanceのプレイ後レビューをしていきます。
前提情報として筆者は女神転生シリーズを1以外プレイしたことがありません。今回一気に飛んでⅤをぷれいすることにストーリーに追いつけるのか心配はありました。
その代わりペルソナやソウルハッカーズなどの派生作品をプレイしていました。
SFC版真・女神転生をプレイして飼い犬のケルベロスと共にマシンガンで悪魔達を一掃しまくってたのが思い出です。
目次
ゲーム情報
項目 | 内容 |
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タイトル | 真・女神転生Ⅴ Vengeance(ヴェンジェンス) |
ジャンル | RPG |
発売日 | 2021年11月11日(真・女神転生Ⅴ) 2024年6月14日(真・女神転生Ⅴ Vengeance) |
対応機種 | Nintendo Switch、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox Series X|S、Xbox One、Steam、Windows |
価格 | 通常版:9,878円(税込) デジタルデラックス版:11,660円(税込) |
対象年齢 | CERO C(15歳以上対象) |
開発・発売元 | アトラス/セガ |
プレイ人数 | 1人 |
主な新要素 | • 新ストーリー「復讐の女神篇」追加 • 新規悪魔40体以上追加(総数270体以上) • マガツヒスキル追加 • バーチャルトレーナー機能 • 各種システム改善 |
追加DLC | • 「神の本質、悪魔の真意」(440円) • 「東の都に咲く花焔」(495円) |
真・女神転生ⅤVengeanceの満足度
良ゲー
満足度 | A | 良ゲー |
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満足度はC B A S が存在します。
左に行くほど普通に遊べるゲームとなり、
右に行くほど楽しく遊べるゲームという並びになります。
良かった点
戦闘
プレスターンバトルによる戦闘は結構面白く、パーティーに加える悪魔は個々で得意な属性が変わるので敵の弱点を的確について行動数を伸ばしてダメージ量を伸ばすのが肝になってきます。
最初筆者は主人公はオールレンジでスキルを持たせていました。がっ、器用貧乏になり、火力が伸び悩む結果に……よってスキルの見直しを行い、万能属性専門の主人公になりました。
手持ちの悪魔に弱点を突ける属性がいない場合、活躍するのがアイテムです。
初めて戦う悪魔の弱点を調べるアイテムだったり属性別の特技が使えるアイテムだったりMP回復のアイテムだったりこのゲームの初期から終盤までアイテム利用が絶えません。特にMP回復系のアイテムは長期戦では必須になっているのでアイテムのリソース管理も考えなくてはいけません。
しかし、そういった形のバトルは基本ボス戦や強敵のみなのでフィールドを徘徊している悪魔においては基本難易度ノーマルでしたら2ターン程度で決着がつきます。毎回気の張るバトルをするのは難易度ハード以上のやりこみ要素として落とし込んでいますね。
またアイテムの入手においては後述する探索によって過剰な程手に入るので苦労することはなかったです。
探索
探索においては広いマップでありながらも高低差まで加味したマップが特徴な本作。
これには何度も迷わされましたね。
まさかあの瓦礫を足場にできるなんて、えっ!?ここで飛び降りるの!?って場面が幾度となくありました。
飛び降りた先に強敵が待ち構えていて全滅してタイトル画面で発狂したりしましたね。
また、宝箱やお供によるアイテム掘り出し、ミマン探しなどなど探索を楽しめる要素が入っているのと同時に、坂道ではしっかりと滑り下りし、龍穴渡りでのファストトラベル、回帰のピラーでの直近龍穴へのファストトラベル、雲上視界に掘り出しでショートカット作成、L2R2同時押しでダッシュ固定など広いマップをいかに快適に移動できるかといった所で様々な工夫が見られ移動が億劫と感じることはまずなかったです。
Youtubeでも話題になっている魔王城においても初回はともかく2週目以降ギミックが分かってしまえばすんなり踏破することができたので探索で苦労することはなかったですね。
悪魔
魅力的な悪魔達がいっぱいいましたね。
1週目は余りにも資金がなく、悪魔合体も手持ちの悪魔からしかできなかったのですが2週目以降
潤沢な資金を盾に悪魔合体しまくっていました。
ちなみに筆者が使っていた悪魔について、1週目初期はマーメイド、中盤から後半はずっとイズンでしたね。黄金リンゴ便利すぎましたね。
悪魔ストックの8割は女性悪魔しかいませんでいませんでした。
アリスとかクレオパトラとかいつの間にかLV99になってるんですよね。
永遠と3D画面を回転させまくってました。
後の2割でヨシツネとロキとかまぁそんな感じです。
2週目以降はデメテルとかシヴァとかマサカドを使い始めた感じですね。
トークイベント
悪魔との交渉を行う戦闘中のトークが進化して、
関係性のある悪魔がストックにいる場合、掛け合いイベントが発生するのがとても新鮮に感じました。
自分が推している悪魔のイベントがあるととてもうれしいですよね。
悪魔クエスト
裏庭でクエストを受注できるようになっていてトークイベントより長めのイベントですね。
ヨシツネのクエストは結構必須級だと思いますがその他にイズンのクエストが起こった時はテンションが上がりましたね。
オプション項目の豊富さ
オプションにおいてはかなり行き届いた感じでメッセージ送りの早さは1週目は普通で2週目は高速にしたりしてました。
難易度変更についてもフレキシブルに変更ができるのが良かったです。※ハードは変更できない。
シヴァ戦で5戦挑んで全て良いところで回復させられた鬱憤を難易度変更して晴らした後、再度難易度を戻してとかそういったやり方もできたのでゲーム進行が遅れることなく使えるシステムであったと思います。
気になった点
UIが控えめ
まぁ、ペルソナとは違うというのは分かるのですが、ちょっとメニュー画面やHUD画面がおとなしめだなって気になったところです。
オーソドックスな感じで必要なシステム、機能は兼ね備えているので全然問題無かったのですが、アトラスさんと言ったらUIデザインが秀逸で有名ですからね。
やはり真・女神転生においては硬派なイメージである為、あえてオーソドックスな感じのUIなんでしょうね。
イベントの使い回し
2週目以降ルート分岐でもそうなんですが、復讐の女神篇でも新規マップが2つ追加と規定のイベントに少し改変が入ったイベントが繰り返された事もあり、新しいストーリーをやっているという気分はなく周回イベントの延長線上といった感覚しか得られなかったところですね。約3年で出す完全版の割にはボリュームが周回頼りにしている感じがしますね。
今までのVのストーリーと完全に別に切り分けてほしかった気持ちはあります。
その点で新宿と至聖所シャカンのマップは新鮮な気持ちでプレイできたかなと思います。
しかしほとんどのイベントにおいては真・女神転生Ⅴからの使い回しなので真・女神転生Ⅴをやっている人はⅤVengeanceでやる要素分追加でフルプライス価格で提供されたらちょっと『ん?』ってなるかもしれないですね。でもファンだから買うんでしょうが……
筆者自身もペルソナ5をプレイ済みであってもペルソナ5Rを購入した実績があるので気持ちは分かります。
周回が結構重い
真・女神転生ⅤVengeanceはルート分岐がありセーブデータを1つでやろうとすると6周しないといけません。これが結構な重荷で初期の機能説明パートを飛ばしたりもできないので最初の港区は脳死でムービーをスキップしまくりました。分岐要素も女神転生の醍醐味ですが、ここはチャプター分けするなどで効率化を図ってほしい所ですね。
総評
全体的に現在発売されているゲームにおいての便利機能の定石をおさえ、内容に注視できるように設計されており、ストーリーにおいては及第点であるもののそれ以外は優秀であるゲームですね。
戦闘や探索においても単調にならない仕組みが数多く仕込まれており、特定悪魔によるクエストの発生やレベルアップによる新たなスキルの思いつき、レベルが99になったとしても信頼度で上がるステータスなど終わりを感じさせません。
そんないくつもの便利機能がある中であえてオートセーブはなし、ゲームオーバーにおいては有無を言わせずタイトル画面に戻ると言う厳しい機能を盛り込んでいるのはきっとあえて残している形で、その代わりいつでもセーブできるという手法をとっているのだと思われます。
ストーリーは歴代シリーズからすると薄味感が否めない部分もあったのですが、6周回するのであればこれくらいのボリューム感でも長いと感じてしまいます。
しかしここはモチベーションに影響する所であの初回の機能説明を6回も聞くことになると思うともう後は動画でいいやってなってしまうのでチャプターで分けるかもしくは港区だけスキップするとかそういったキャンセル機能が欲しかったところです。
真・女神転生自体が古くからあるゲームであり、時代と共に機能を追加していった点があると思います。その中であえてそぎ落とさなかった部分がユーザーの逆鱗に触れるか琴線に触れるか選ばれるゲームであるのは間違いありません。
個人的な感想
いきなり5はストーリー追いつけるかと思ったら新規っぽい作りだったので安心しました。
イズンとクレオパトラがストックの住人になっていて自分の癖つまってんなぁって感じがしましたね。